漆喰塗り、初挑戦。床・廊下の積算も完了 — 横須賀の戸建て再生記 DAY 6

200万円で買った平屋を、30日で貸せる家にする——。「横須賀の戸建て再生記」も今回でDAY 6です。前回のDAY 5は予定外の庭木との格闘でしたが、今回もまた、当初の段取りからは少しずれた1日になりました。出発前のうっかりミスに始まり、結果的には内装フェーズの設計を一気に固めて、最後に漆喰塗りまで初挑戦できた濃い1日の記録です。

漆喰塗り、初挑戦。床・廊下の積算も完了 横須賀の戸建て再生記 DAY 6

まずはホームセンターへ — スタイロを追加で買い足し

朝はいつも通り、横須賀のDCM(大型ホームセンター)へ。床の下地に使うスタイロフォームをDAY 5の在庫に足す形で買い足してきました。資材調達はDAY 5から引き続き同じ店をメインにしています。

買い物そのものは順調だったのですが、現場に着いてから「あっ」と気づきます。工具一式を家に置き忘れていました。電動工具・ノコギリ・脚立まわりが全部なし。これでは当初予定していた畳切りや床張りはできません。

予定変更で、この日は床下・玄関・浴室まわりの現地調査と、ずっと気になっていた漆喰の試し塗りに切り替えることに。結果としては、これが大正解の1日になりました。

床下を覗いたら、想定以上に湿っぽい

最初に手をつけたのは、ずっと気になっていた床下の状態確認です。床板を一部開けて中を覗いてみたところ——。

床下、思った以上に湿っている
床下、思った以上に湿っている

写真ではちょっと伝わりにくいのですが、現場の感覚としては「想定以上にじっとり湿っている」状態でした。あちこちの板の裏側もしっとりしています。

床に一部穴を開けて床下を確認
床に一部穴を開けて床下を確認

これは、床を張る前に床下調湿剤を全体に入れる方針で決定。調べてみると、目安は1坪あたり20kg、つまり1畳あたり1袋。今回直すのは14畳分なので、ざっくり14袋必要という計算になります。

YouTubeで施工方法を一通り予習しておいて、次回までにホームセンターで14袋を買い揃えておくつもりです。床下は一度床を張ってしまうと作業しにくくなる場所なので、ここで時間を使えたのはむしろ良かった気がしています。

床と廊下の積算 — 既存根太を活かす方針で完了

床下を確認できたところで、床と廊下の積算(必要な材料の見積もり)に取りかかりました。

床、俯瞰図(全14畳)
床、俯瞰図(全14畳)

床は根太を組んで、その間にスタイロフォームを敷き、上から合板を張るシンプルな構成。床下の調湿剤と合わせれば、湿気と断熱の両面で対策できる見立てです。部屋を3区画に分けて、それぞれで必要な根太の本数を出していきました。

床の積算(14畳分)

床の積算メモ(手書き)
床の積算メモ(手書き)

現場で手書きで起こした積算が以下です。

材料サイズ数量備考
合板14枚6枚購入済
スタイロフォーム30mm14枚8枚購入済
根太(区画①)45×30mm/2730×106尺 15枚
根太(区画②)45×30mm/2730×76尺 10.5枚
根太(区画③)45×30mm/2730×136尺 19.5本
根太 合計45本内5本購入済 / 5/24 20本追加購入済

合板とスタイロは部分的に既に手配済み。根太は3区画合計で45本必要で、ここはまだ大量に買い足しが要ります。

廊下の積算(3畳分)

キッチン横の廊下は、今は床がない状態です。

キッチン横の廊下、床がない状態
キッチン横の廊下、床がない状態

ここはキッチンとレベルを合わせるのが少しややこしそうだったので、束石を地面に据えて、その上に2×4材を束(つか)として立て、さらに2×4材を根太受けとして上に渡して、根太→合板の順で組む方針にしました。買い足す2×4材(2m × 3本)は、束と根太受けの両方で使い回すかたちです。

廊下の積算メモ(手書き)
廊下の積算メモ(手書き)
材料サイズ数量
2×4材(根太受け)2m3本
束石7枚
根太600mm × 7本(≒6尺 2.3本)7本
合板2枚

床も廊下も、これで買い物リストがそのまま出せる状態になりました。内装フェーズの段取りが一気に進んだ実感があります。

玄関の上がり框 — 束石+鋼製束+90角大引きで補強

次に、ずっと気になっていた玄関の上がり框(あがりかまち)の補強方法を、現場で実物を見ながら設計しました。

玄関上がり框のたわみ。束石+鋼製束+90角大引きで支える設計
玄関上がり框のたわみ。束石+鋼製束+90角大引きで支える設計

玄関扉の下側、上がり框のところが少し凹んでいて、踏むとたわむ感じがありました。下から支えてやる必要があります。

最初はピンコロ石+鋼製束だけで支えようかと考えていたのですが、寸法を測ってみると高さが足りません。そこで、90角の大引きを噛ませて高さを稼ぐ設計に切り替えました。短い大引きで対応できそうなので、材料費も抑えられそうです。

これも「次回これを買ってきて、この段取りで施工する」というところまで決まったので、迷わず着手できる状態になりました。

お風呂の方針確定 — 湯船は活用、追い焚き口は塞ぐ

午後はお風呂まわりの方針を改めて確認しました。これまで「ユニットバスごと入れ替えるか、湯船だけ活かすか」で迷っていたのですが、結論として、湯船は撤去せず活用する方向で固めました

浴槽の追い焚き配管(下側)。ここを塞ぎたい
浴槽の追い焚き配管(下側)。ここを塞ぎたい

ただ、湯船を残すなら追い焚きの口が邪魔になります。賃貸では追い焚き機能を維持しないので、上下の追い焚き口は両方とも塞いで蓋をする方針です。下側は既に塞がれているっぽいので、上側だけ何とかすればよさそう。

その場でモノタロウを検索してみたら、ちょうどよさそうな追い焚き口の蓋パーツを見つけました。

モノタロウで見つけた追い焚き口の蓋パーツ候補
モノタロウで見つけた追い焚き口の蓋パーツ候補

これなら穴の径さえ測れば、後はオンラインで発注して取り付けるだけ。次回までに採寸して発注リストに入れておきます。

木部のアク抜き — セスキ1本でここまで変わる

ここからは少し手を動かす作業です。柱や梁の黒ずみが気になっていたので、セスキ炭酸ソーダのスプレーで木部のアク抜きを試してみました。

柱、アク抜き前
柱、アク抜き前
柱、アク抜き前後の比較。上の明るい部分が処理済み、下の黒っぽい部分が未処理
柱、アク抜き前後の比較。上の明るい部分が処理済み、下の黒っぽい部分が未処理

写真の上半分が処理後、下半分が未処理です。思っていた以上にきれいになりました。これは全体に展開する価値ありです。

壁の汚れもついでにセスキで拭いてみたところ、こちらも見違える感じに。

壁、汚れていた部分の掃除後
壁、汚れていた部分の掃除後

ただ、スプレーボトル1本を1日で使い切ってしまいました。次回は粉のセスキも一緒に持ち込んで、自分で濃度を調整しながらガッツリ進めようと思います。木部のアク抜きを全体に広げると、室内の印象がだいぶ変わりそうです。

周りぶちの裏から、昭和26年の新聞が出てきた

掃除の流れで、周りぶち(壁と天井の境目に回す細い化粧材)の裏のスペースに溜まっていたホコリを取り除いていたら、古い新聞紙が出てきました。日付を見たら——昭和26年(1951年)

ということは、この家、築75年以上ということになります。登記上の築年数とは別に、現物がこれだけ古いという物証が出てきたのは、ちょっとした発見でした。家の歴史を感じます。

漆喰塗り、初挑戦してきました

そして、この日のメインイベント(になってしまった)が、漆喰塗りの初挑戦です。帰る前の17時頃から1時間ほど、1畳分だけ試しに塗ってみました。

漆喰塗り前の壁
漆喰塗り前の壁
漆喰の材料(5kgで約5,000円)
漆喰の材料(5kgで約5,000円)

材料は5kgで約5,000円。今回の1畳分でだいたい1/4ほど消費しました。

1度塗りした直後がこちら。

1度塗りした直後の壁。次回2度塗りで仕上げ予定
1度塗りした直後の壁。次回2度塗りで仕上げ予定

やってみた感想としては、想像していたよりずっと面白い作業でした。コテで広げていく感覚が陶芸っぽいというか、塗っていくうちに段々コツがつかめてきます。1時間で1畳分というペース感もつかめたので、次回以降の見積もりが立てやすくなりました。

ただ、1度塗りだとまだムラが残っているのが分かります。次回は2度塗りで仕上げる予定です。あと反省点として、マスキングが甘くて漆喰が床側にポタポタ落ちました。次回はマスキングテープ+マスカーをしっかり貼って、アルカリ性なのでビニル手袋も必須で持ち込みます。

やってみて改めて思ったのは、想像以上に面白いけれど、想像以上に体力を使う作業だということ。1畳分でもけっこうな運動量で、これを家じゅうやるのは正直しんどそうです。なので、漆喰塗りは今回のこの壁1面のアクセント使いにとどめて、他の壁は壁紙で進める方針にしようと思います。「漆喰on壁紙(壁紙の上に直接漆喰を塗れるか)」の施工性も、念のためYouTubeで調べておくつもりです。

一部の部屋では、畳を下地に活用する案も検討

最後にもう1つ、現場で思いついたアイデアを。

畳をそのまま下地に活用できるか検討中
畳をそのまま下地に活用できるか検討中

部屋によっては、畳の状態がまだ悪くないところがあるので、全部解体して根太から組み直すのではなく、状態の良い畳を下地として残しつつ、その上に床材を敷くやり方も試してみたいと考えています。工数とコストの両面で大きく変わってくるはずなので、部屋ごとに判断していこうと思います。

DAY 6 のまとめ

工具を忘れたところから始まった1日でしたが、結果として内装フェーズの設計を全部固められたいい1日になりました。

今日決まったこと

  • 床: 既存根太活用+大引き追加+スタイロ+合板。床下調湿剤14袋を施工前に投入
  • 廊下: 根太受け+1×4+合板でキッチンとレベル合わせ
  • 玄関上がり框: 束石+鋼製束+90角大引きで下から補強
  • お風呂: 湯船は活用、追い焚き口はモノタロウのパーツで塞ぐ
  • 木部: セスキでのアク抜きを全体展開
  • 壁: 漆喰はアクセント使い、メインは壁紙

次回までにやること

  • 床下調湿剤を14袋、ホームセンターで購入
  • 漆喰の2度塗り用マスキングテープ・マスカー・ビニル手袋を追加調達
  • 追い焚き口の蓋パーツをモノタロウで発注
  • 玄関補強用の束石・鋼製束・90角大引きを購入
  • 粉のセスキを追加で持参
  • 出発前の工具チェックリストを作る(同じ失敗を繰り返さないため)

内装をガッと進めて、まずは募集ができる状態まで持っていく。そこから先は、募集をかけつつエクステリアや外壁などを順番に直していく方針です。

次回 DAY 7 は、買い出しを済ませて、いよいよ床の施工に着手できる回になりそうです。

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