床組、ついに着工。畳の中からスタイロが出てきた日 — 横須賀の戸建て再生記 DAY 7
200万円で買った平屋を、30日で貸せる家にする——。「横須賀の戸建て再生記」も今回でDAY 7です。前回のDAY 6は工具を忘れて現地調査と設計に切り替えた回でしたが、今回はその設計を、いよいよ手を動かして形にしていきます。畳の初解体から、玄関まわりの補強、そして床組の本施工スタートまで進められた、手応えのある1日でした。

まずはホームセンターで資材の買い足し
朝はいつも通り、ホームセンターからスタートです。前回DAY 6で積算した部材のうち、買えるものをまとめて調達してきました。
- 根太用の45角材を20本
- 床下調湿剤を8袋
- 合板を3枚
- スタイロフォームを3枚

床下に敷きたかった防湿シートも探したのですが、このホームセンターには置いていなかったため、こちらは後日ネットで注文することにしました(無事に届いています)。前回の積算で「何を何枚買えばいいか」がはっきりしていたので、買い物そのものは迷いなく進められました。設計を先に固めておくと、買い出しがこんなに楽になるんだなと実感しています。
畳を、初めて解体してみた
現地に着いて最初に取りかかったのは、ずっと気になっていた畳の解体です。今回が初挑戦でした。
まずは丸ノコで畳の端を切ってみたところ——。

なんと、畳の中からスタイロフォームが出てきました。いわゆる「スタイロ畳」というもので、厚さは30mmほど。建材の品薄が続くなか、スタイロは手に入りにくくなっている材料なので、これは捨てずに再利用しようと考えました。
そこからは丸ノコで切るのをやめて、畳を分解して中のスタイロを取り出す方式に切り替えました。

1枚、2枚と進めて、3枚目は試しに丸ノコで全部切ってみたのですが、木屑がものすごく出るのが分かりました。粉じんの量を考えると、やはり手間でも分解して取り出すほうが正解だなという結論に。初めての作業でしたが、自分なりのやり方が見えてきました。
玄関まわりの補強 — 前回の設計を、そのまま実行
次に、前回DAY 6で「束石+鋼製束+90角大引きで支える」と設計を決めていた、玄関まわりの補強に着手しました。

玄関の小上がりにある鴨居が、下から支えのないまま約1820mmのスパンで渡っていて、踏むと下にたわむ状態でした。そこで、真ん中あたりに下から支えを1本追加することにしました。
足元には束石が残っていたので、もしかすると以前は下から支える束もあったのかもしれません(いつの間にか外れてしまった可能性があります)。その束石の上に鋼製束を立て、長さが足りない分は90角の大引きの端材を継いで、下から突っ張る形で固定しました。踏んでもたわまなくなったので、ここはひとまず改善できました。
鋼製束の調整、初めてやってみました
この日は鋼製束の高さ調整も初体験でした。スパナ1本でできるんですね。動かし方を覚えたのでメモしておきます。
- 真ん中の胴体を右に回すと伸びる、左に回すと縮む(これで高さを合わせる)
- 高さが決まったら、上のナットを右に回して締めると、胴体が動かないように固定される
- 下のナットも右に回して締めると、さらにしっかり固定できる
回す向きはどれも右回りで共通していて、胴体は右回しで「伸ばして高さを出す」、上下のナットは右回しで「締めて固定する」と覚えておけば迷いません。最初は仕組みがよく分からなかったのですが、一度触ると感覚がつかめました。
床組の本施工、ついにスタート
午後は、いよいよこの日のメインである床組の本施工です。仮置きしていたボードをどかして、大引きに根太を組んでいきます。

根太は303mmピッチで並べていきます。1本ずつ水平を確認しながら、下の鋼製束の高さを微調整して、きれいに水平を出していく——この作業が、やってみると本当に面白い。地味なようでいて、レベルがビシッと揃っていくのは気持ちがいいものです。
ただ、ここで1つ気づきがありました。最初は根太を敷居の下にも差し込もうとしたのですが、入れてみると持ち上げ過ぎてしまい、扉が閉まらなくなってしまったんです。ひとつ前の玄関まわりの補強で真ん中に支えを1本入れたことで、もとは約1820mmあったスパンが910mmずつに分かれ、すでに十分な支えができています。そこで今回は、無理に敷居の下へ根太を差し込むのはやめることにしました。なんでも詰め込めばいいわけではなく、すでに効いている支えを活かすほうが建具にも優しい——というのが今回の学びでした。
結局この日は2〜3本ほど固定したところで時間切れ。最後まではできませんでしたが、床組の感覚をつかめたのは大きな収穫でした。
DAY 7 のまとめ
前回が「設計の日」だったのに対して、今回は「手を動かして形にし始めた日」でした。
今日やったこと
- ホームセンターで根太・調湿剤・合板・スタイロを買い足し
- 畳を初解体(中から出てきたスタイロ30mmは再利用へ)
- 玄関まわりを束石+鋼製束+90角大引きで補強(DAY 6の設計どおり)
- 鋼製束の調整デビュー(全部右回りで締まる)
- 床組の本施工をスタート(根太303mmピッチで水平出し)
気づき・反省
- 畳は丸ノコより、分解してスタイロを取り出すほうが木屑が出ず正解
- 敷居の下に根太を差し込むと持ち上げ過ぎて扉が閉まらなくなる。前の工程で910スパンの支えができていれば、無理に入れない判断も大事
- 防湿シートはホームセンターに在庫がなく、ネット調達ルートが必要
床組はまだ序盤ですが、設計どおりに手が動き始めると、家が少しずつ前に進んでいる実感があります。次回 DAY 8 は、足りない部材(合板・根太・調湿材など)を買い足して、床組の続きを一気に進める回にしたいと思います。

