【大家必見】不正駐車対策7選|1000円からできる効果的解決法

賃貸物件を管理していると、必ずと言っていいほど直面するのが駐車場の不正駐車問題です。私自身も何度もこの問題に悩まされ、様々な対策を試してきました。放置してしまうと常習化してしまい、さらに他の人も「ここなら停めても大丈夫」と思われてしまう危険性があります。
今回は、実際に効果があった不正駐車対策を予算別・段階別にご紹介します。少しでも同じ悩みを持つ大家さんの参考になれば幸いです。
【予防編】まずは不正駐車を寄せ付けない対策
対策1:視覚的アピール(コスト:500円〜1,000円程度)
不正駐車禁止のステッカーを効果的に貼る
まず最初に試すべきは、禁止ステッカーの設置です。「ここはやめておこう」という心理的な抑制効果を狙います。
効果的な貼り方のポイント:
- 駐車スペースの正面、運転席から見える位置
- 「関係者以外駐車禁止」「無断駐車お断り」などの明確な文言
- 赤色や黄色など目立つ色を選択
- 複数枚貼ることで「厳格に管理している」印象を与える

100円ショップでも購入できますが、耐候性を考えるとホームセンターで500〜2,000円程度のしっかりしたものがおすすめです。設置は簡単で、両面テープや屋外用ボンド、締め付けのヒモなどで固定するので、大家でも簡単に設置できます。
対策2:管理状況の見える化(コスト:0円〜数千円)
「管理されている感」を演出する
これは私の失敗談でもありますが、草が生い茂った駐車場は格好の標的になります。管理されていないと思われると、「チェックもされないだろう」と軽く見られてしまうのです。
具体的な管理ポイント:
- 定期的な草刈りと清掃(自分でやれば0円)
- ゴミや落ち葉の除去
- 駐車場のライン引き直し
- 照明の点検・交換
業者に委託する場合、草刈りは月1〜2回で3,000〜5,000円程度が相場です。しかし、自分でやれば道具代のみで済みます。
対策3:監視体制のアピール(コスト:1,000円〜2,000円)
ダミーカメラで心理的プレッシャーを
実際の監視カメラは高額ですが、ダミーカメラでも十分な抑制効果があります。特にLEDが点滅するタイプは効果的です。
設置時のポイント:
- 駐車場全体を見渡せる位置に設置
- 配線らしきものも一緒に設置して本物感を演出
- 「防犯カメラ作動中」のステッカーと併用
Amazonや楽天で1,000〜2,000円程度で購入できます。電池式のものなら配線工事も不要で手軽です。
【対処編】発生してしまった場合の段階的対応
対策4:警告による自主撤去の促し(コスト:ほぼ0円)
ワイパーに警告文を挟む
不正駐車を発見したら、まずは警告文で自主的な撤去を促します。ここでのポイントは、相手にプレッシャーを与えることです。
効果的な警告文の内容:
- 「即刻撤去してください」の明確な要求
- 「写真とナンバーを記録済み」の明記
- 実際の写真を添付(日時入り)
- 「今後発見した場合は然るべき措置を取ります」

用紙代と印刷代のみで、ほぼ0円の対策です。私の経験では、この段階で8割程度は解決します。
対策5:第三者機関への相談(コスト:0円)
警察への相談
私有地の不正駐車は民事案件のため、警察は基本的に不介入です。しかし、相談することで以下のメリットがあります。
警察相談で期待できること:
- 対処法についてのアドバイス
- 違法駐車の車両に警告文を貼り付けてくれることがある(地域による)
- パトロール時の注意喚起
- 記録として残してもらえる
相談は無料ですし、「警察に相談済み」という事実も後々の交渉で心理的効果があります。
対策6:所有者特定と直接交渉(コスト:1,000円程度)
ナンバープレートから所有者を調査
これは私もまだ試していない方法ですが、今後実践してみたい対策です。
調査の流れ:
- 探偵事務所や調査会社への依頼(3,000〜5,000円程度)
- 所有者情報の特定
- 内容証明郵便での警告(郵送料込み1,000円程度)
運よく入居者だった場合は、直接苦情を言うこともできます。住所が分かれば内容証明郵便で正式な警告も可能です。
対策7:法的手段
最終手段としての裁判
ここまでは私も経験がありませんし、基本的にここまで辿り着く前に解決しています。しかし、悪質なケースでは必要になることもあるでしょう。
費用対効果を考えると、よほど悪質でない限りおすすめしません。もしここまで辿り着いた際には、改めてブログで詳しく書こうと思います。
まとめ・コスト別実践ガイド
不正駐車は大家にとって本当に嫌な問題です。しかし、適切に対応すれば必ず解決できます。
予算別の実践プラン:
予算1,000円以下の場合:
- 禁止ステッカーの設置
- 自分での清掃管理
- 警告文による対処
予算5,000円以下の場合:
- 上記に加えてダミーカメラ設置
- 業者による定期清掃
- 警察への相談
本格対応の場合:
- 所有者特定調査
- 内容証明郵便
- 法的措置の検討
私が特に重要だと思っているのは「ここは不正駐車に対して厳しいところだ」と感じてもらうことです。予防8割、対処2割の考え方で、まずは不正駐車を寄せ付けない環境づくりから始めてみてください。
継続的な管理と適切な対応で、必ず不正駐車問題は解決できます。同じ悩みを持つ大家さんの参考になれば幸いです。