【築古アパートDIY実録】水栓・照明・電気・ガス・ニップル交換で物件価値アップ

築古アパートのDIYは、限られた予算で最大の効果を生み出すための重要な手法です。神奈川県で47戸を運営する弊社では、築古アパートDIYにより入居率97%を維持しています。

先日、空室対策として半日をかけて築古アパートのDIYリフォームを行いました。
今回実施したのは水栓交換、キッチン手元灯交換、スイッチ・コンセント交換、プロパンガス検知器設置、ニップル設置の計6工事です。

築古物件では「いかにも古い」という印象を与えてしまう設備が入居率低下の原因となることがあります。2ハンドル水栓やNationalブランドのスイッチ、非LED照明などは、まさにその典型例です。

今回は実際に使用した商品のAmazonリンクや工事のポイント、第二種電気工事士の資格が必要な作業についても詳しく解説します。材料費だけで物件の魅力を大幅にアップできるDIYの実例として、これから不動産投資を始める方や空室対策にお悩みの大家さんに参考にしていただければ幸いです。

築古アパートDIYで重要なポイント

築古アパートのDIYを成功させるには、以下のポイントを押さえることが重要です:

  • 費用対効果の高い箇所を優先:入居者の目に触れやすい水回り・電気設備から着手
  • 安全性の確保:電気工事は資格取得、配管工事は慎重に
  • 統一感のある仕上がり:ブランドや色味を揃えて全体の印象向上
  • 地域ニーズの把握:神奈川県の築古アパート市場を理解した上での改修

今回のDIY作業概要

午後から約半日をかけて、以下の6つの工事を実施しました:

  • ユニットバス水栓交換(2ハンドル→サーモスタット付き混合水栓)
  • キッチン手元灯交換(蛍光灯→LED)
  • スイッチ・コンセント交換(National→Panasonic現行品)
  • プロパンガス検知器設置
  • 洗濯機用ニップル設置

どの工事も空室対策としての効果を期待できるものばかりです。特に築古木造アパートでは、これらの設備更新により他物件との差別化が図れます。

1. ユニットバス水栓交換

築古アパートのDIYでは、水回り設備の更新が最も効果的です。

おそらく建築当初からのものと思われる2ハンドル水栓を、サーモスタット付き混合水栓に交換しました。

この交換は空室対策として非常に効果的です。家賃アップできるほどではないものの、入居者には確実に良い印象を与えることができます。私が保有する築古木造アパートでは、まだまだ2ハンドル水栓が多いため、シングルハンドルの混合水栓が取り付けてあると大きなアピールポイントになります。

使用した商品

今回利用したのは、以下のAmazon限定販売商品です:

Amazon:【Amazon.co.jp限定】SANEI(サンエイ) サーモシャワー混合栓 メッキ 断熱タイプ SK181AD-13-EC シルバー
(掲載時金額:14,801円)

すでに5つほど取り付けていますが、一般的な構造で取り付けはしやすい商品です。

作業のポイント

取り付け方法については、YouTubeで「混合水栓 交換」と検索して3〜5本ほど動画を見ることをおすすめします。動画を見ると分かりますが、裏側の配管が古くて弱っているケースもあるとのことで、力加減には気をつける必要があります。

2. キッチン手元灯の交換

築古アパートDIYの定番作業として、LED化は必須項目です。

既存の照明は問題なく点灯していましたが、LEDではないという点が空室対策上のウィークポイントでした。入居者の多くは電気代を気にするため、LED照明であることは重要なストロングポイントとなります。

実際に、内覧に来た方から「LEDではないんですか?交換予定はありますか?」と直接質問されたこともあります。

電気工事士資格について

キッチン手元灯の多くは「直付け」と呼ばれる電気接続となっており、この工事には第二種電気工事士の資格が必要です。

対して、リビングの天井照明のような「シーリング」接続の場合は資格不要です。第二種電気工事士は大家業において非常に使える資格ですので、取得しておいて損はありません。

使用した商品

Amazon:オーデリック キッチンライト 【LED一体型】 昼光色 (取付工事必要) SH9097LD ホワイト
(掲載時金額:3,613円)

3. スイッチ・コンセントの交換

築古アパートDIYで印象を変える最も手軽な方法です。

築古物件では、Nationalブランド(現Panasonic)の古いスイッチやコンセントが設置されていることが多く、見た目が古く「いかにも築古感」を醸し出してしまいます。また、コンセントの耐用年数は約15年のため、耐用年数の観点からも交換が必要でした。

現在の新築物件で当たり前に使われている、押しやすいスイッチや美しいコンセントがあるだけで、部屋の印象は一気に垢抜けます。

工事について

この工事も第二種電気工事士の資格が必要です。

ただし、スイッチプレートやコンセントプレートといった表面のプレートだけの交換であれば資格不要で、ある程度の効果は期待できます。とはいえ、スイッチの押す部分などはそのままになってしまうため、中身ごと交換できると理想的です。

注意点

コンセントには「フルカラー」「コスモシリーズ」「コスモシリーズワイド21」など種類があり、それぞれ微妙にサイズが異なり、違う種類のプレートを取り付けると隙間ができて見栄えが悪くなります。プレートだけ交換する場合は、現在取り付けられているコンセントの種類を確認して、適合するものを購入する必要があります。

4. プロパンガス検知器設置

今回の物件はプロパンガスでしたが、検知器がなかったため新たに設置しました。

設置作業は非常に簡単で、Amazonで購入した検知器を両面テープで接着し、電源をコンセントに差すだけで完了します。

使用した商品

Amazon:LPガス ガス漏れ センサー 省電力 防災 YAZAKI 警報器 YF-005N 警報機
(掲載時金額:2,599円)

なお、今回は有効期限がまだ先だったため交換しませんでしたが、火災報知器も大家自身で設置できるものが多いため、DIYとしてはおすすめです。

5. 洗濯機用ニップル交換

最後に、洗濯機の水栓を従来の蛇口からニップルに交換しました。

正直なところ、空室対策としての効果はまだ検証中です。物件での交換は今回が初めてで(自宅では交換経験あり)、今後仲介会社からのフィードバックを得て効果を確認していく予定です。

作業内容

設置自体は非常に簡単で、既存の水栓を撤去し、シールテープを巻いてくるくる回しながら取り付けるだけです。

ただし、動作確認で水を出すと水が飛び散ってしまうのが悩みの種です。何か良い方法があれば良いのですが。

使用した商品

Amazon:TOTO 洗濯機用水栓(緊急止水弁付)TW11R
(掲載時金額:4,110円)

空室対策への効果は不明ですが、緊急止水弁付きということで階下漏水を防げる可能性があり、物件の維持管理には貢献してくれると考えています。

大家DIYのメリット

自分でDIYを行うことで、以下のようなメリットがあります:

  • 修繕費用の大幅削減(材料費のみ)
  • 迅速な対応(材料があればすぐに施工可能)
  • 材料選択の自由度
  • 細かな気づきによる物件魅力向上

もちろん、細かい作業が苦手な方や忙しい時期もあります。そういった場合は外注すれば良いのです。重要なのは「自分でもできる」という選択肢を持つことで、安心して大胆な賃貸経営を行えることだと考えています。

まとめ

今回は半日で6つのDIY工事を実施した実録をご紹介しました。どの工事も築古物件の印象を大きく改善し、空室対策として有効なものばかりです。

特に築古アパートでは、こうした細やかな設備更新が他物件との差別化につながります。対策が不十分な物件も多いですので。株式会社PaPaPaでも高い入居率を維持できているのは、こうした地道な改善の積み重ねが大きく貢献していると実感しています。

「自分でもできそう」と思える工事があれば、ぜひチャレンジしてみてください。DIYスキルを身につけることで、より柔軟で収益性の高い賃貸経営が可能になるはずです。

何より、新しい設備や内装で気持ち良く入居者の方には住んでもらいたいですね。

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