DIY大家のすすめ|コスパ最強のスキル5選を公開!

「大家業をやるなら、ある程度は自分で直せるようになっておくべき」——これは、実体験からくる私の率直な感想です。
もちろん、すべてを自分でやる必要はありません。忙しいときや専門的な工事はプロに任せるべきです。ただ、「いざとなったら自分でもできる」という選択肢があるだけで、コスト面・スピード感・物件への愛着がまったく違ってきます。
この記事では、実際に私がやってみて「これは身につけておくと強い」と感じたDIYスキルをランキング形式で5つご紹介します。
「これから大家業を始めたい」「空室対策にDIYを取り入れたい」そんな方にこそ読んでほしい内容です。
第1位:電気工事(第二種電気工事士の資格取得がおすすめ)
築古物件で最も印象を左右するのは「照明」や「スイッチプレート」などの電気まわりです。照明器具のデザインを変えるだけで、お部屋の雰囲気がガラッと変わります。
とはいえ、これらの作業は「電気工事士」の資格がないと法律上できないものが多くあります。
特に「直付けタイプの照明器具」「インターホンの配線」「スイッチ・コンセントの交換」などは、第二種電気工事士の国家資格を取得する必要があります。
この資格、実は独学でも十分取得可能です。筆記試験と実技試験の2段階ですが、勉強の方法もYouTubeや本、通信講座など多彩です。費用も1〜2万円程度で収まりますし、一度取れば一生モノです。
電気工事が自分でできるようになると、以下のようなメリットがあります:
- 照明をLEDに交換して電気代を削減
- 古くて不格好なスイッチやコンセントをスタイリッシュに変更
- インターホンの設置で防犯性UP
DIY大家を目指すなら、まずは電気工事士の資格取得を検討することを強くおすすめします。
第2位:クロス(壁紙)張替え
クロス(壁紙)の張替えは、意外とチャレンジしやすいDIYです。
プロと同じような仕上がりは難しくても、1面だけのアクセントクロスや、破れた部分の補修であれば、DIYでも十分に対応できます。
最初は道具の使い方や糊の塗り方、角の処理などに苦労するかもしれませんが、数回経験するだけでコツがつかめるようになります。
また、クロスのDIYには以下のような効果もあります:
- 物件の個性を演出できる(例:木目調・コンクリ風・北欧風など)
- 小規模なリフォームでも大きな変化が生まれる
- 材料費が安価(1mあたり数百円〜)でコスパが高い
特に、入居者が内見時に最も目にするのは「壁面の印象」です。
センスよくクロスを選べば、空室期間の短縮にもつながります。
因みに、クロス屋さんが1人前になるのに1000mほど貼る必要があると聞いたことがあります。
1戸建てでクロス張りをすると300mほど、20平米くらいの1ルームでクロス張りをすると40〜50mほどになりますので、数をこなせば1000mもあっという間かもしれません。
最初は壁1面(10m程度)を貼るのに2時間とか掛かりますが、それも慣れですので、焦らず楽しみながら貼れると良いですね。
第3位:クッションフロア(CF)の張替え
床の印象が部屋全体の印象を左右することは言うまでもありません。
中でもクッションフロア(CF)は安価でDIY向きな床材です。
最初はカットの精度や接着剤の扱いに戸惑うかもしれませんが、こちらも数回こなせば上達します。特にトイレや洗面所など狭い範囲から始めると、習得しやすいですよ。
CFのDIYメリットは以下の通り:
- 水に強いので水回りにも安心
- カラー・デザインが豊富で印象アップ
- 定期的な交換で「清潔感」を維持しやすい(6〜8年推奨)
プロに頼むと1平米あたり3,000〜5,000円することもありますが、自分でやればその10分の1程度で済みます。DIYの効果がもっとも分かりやすい場所かもしれません。
第4位:水栓交換(キッチン・洗面・お風呂)
意外に見落とされがちですが、水回りの「水栓(蛇口)」を新しいものに交換すると、入居者の満足度がぐっと上がります。
例えば、昔ながらの2ハンドル水栓を、ワンタッチで温度調整できるサーモスタット式水栓に変えるだけで、「快適性」も「節水効果」もUP。
水栓交換は以下のような点でおすすめです:
- キッチンの蛇口を浄水器一体型に変更できる
- 洗面台の蛇口をおしゃれなデザインに変更できる
- お風呂の水栓を交換して水温トラブル防止
注意点としては、古い配管の破損に注意すること、シールテープを丁寧に巻くこと。最初は不安かもしれませんが、これも慣れです。
水栓本体はネットで1万円前後から購入でき、業者に頼むと1〜2万円の工賃がかかる作業が自分でできるのは大きな節約になります。
第5位:その他のDIYスキル(設置・修繕・販促など)
最後は、ジャンルにこだわらず「できると便利」な細かいDIYスキルをまとめてご紹介します。
- 宅配ボックスの設置(10万円以内でできる簡易型も多い)
- ポップ・POP設置(Figmaなどでデザインして印刷)
- カーテンレールの交換やフック補修
- 小さなキズのリペア(専用ペンやパテでOK)
- 家具の組み立て・設置(ステージング用)
- 物件清掃や除草作業などのルーティンメンテ
これらのスキルがあると、「ちょっとした不具合」への即対応が可能になります。特に入居前のステージングや販促では、自分の手で空間を作る力が効果を発揮します。
まとめ|DIYスキルは武器になる
DIYができるというのは、「すべて自分でやる」という意味ではありません。
「必要なときに自分でも対応できる」=柔軟性を持っておくことで、コスト削減だけでなく、スピード対応や品質管理にも強くなれます。
もちろん、忙しい時や専門性の高い作業はプロに依頼するのが良いでしょう。でも、自分でもやれるという選択肢を持っておくことで、賃貸経営の強みがひとつ増えます。
DIYに興味がある方は、まずは「クロスの張替え」や「照明交換」など、簡単なところからスタートしてみましょう!